SE(システムエンジニア)とは、業界のトレンドを捉え、お客様のシステムの課題やニーズに合わせてITシステムを作り、維持し、時代に合わせて変化させるのが仕事です。
現在のITシステムのほとんどが、上記にあるように、「アプリケーション」と「サーバ」と「ネットワーク」の3つの要素が必ず存在します。そのため、ITシステムをつくるということは、「アプリケーションを作る」、「サーバを作る」、「ネットワークを作る」ということになります。アプリケーションを作る仕事は、プログラマーにお任せし、サーバやネットワークはシステムエンジニアが作ります。
【サーバ】とは?
サーバ
:サービスを提供するコンピュータ
クライアント
:サービスを受けるコンピュータ
サーバという言葉はコンピュータの役割を表す言葉です。クライアントから要求されたサービスをサーバが提供するというのが現在のシステム形態となります。サーバとはどうしてもイメージがしにくい分野ですが、普段皆さんが使用しているパソコンとなんら変わりありません。 載せるアプリケーションによって、サーバなのかクライアントなのかが決まります。
サーバには様々な種類があり、それぞれ、専用のアプリケーションを載せ、必要な設定を行うことで、各役割のサーバとし、それらサーバを連携させてITシステムを作ります。
【ネットワーク】とは?
通信が通る道。
ネットワークとは、実社会の中では、道路が最も近いです。不特定多数の人が、より安全に、効率よく道路を使うために、道路には上記にあるような様々な設備があります。ネットワークも同様に、様々な機器で作られています。
ネットワークを作るということは、各種装置を下図のように組み合わせ、それぞれ必要な設定を行い、通信が通る道を作ることです。実際のネットワークはもっと複雑ですが。
なるべく、高速かつ安全で、通信が途切れないネットワークを作ることが大事です。
【システムを作る流れ】
サーバを作ったり、ネットワークを作り、ITシステムとしていくわけですが、ITシステムを作る流れがあります。
1.要件定義
お客様の要望をシステム化する上での要件をまとめます。リリースまでのスケジュールや使用する機器、技術の取り決めを行います。
2.基本設計
要件に基づき、設計作業を行っています。論理、物理、冗長化、セキュリティ等様々な観点で設計を行い、設計書としてまとめます。
3.詳細設計
基本設計に基づき、サーバやネットワーク機器に設定する値を決めていきます。
4.構築
実際に機器にソフトウェアをインストールしたり、詳細設計で決めた値を設定していきます。
5.テスト
詳細設計に基づいたテスト、基本設計に基づいたテスト、要件定義に基づいたテストを実施し、お客様の要望通りのシステムになっているかを確認します。
6.リリース/運用
お客様にリリースし、システムが通常に動いているか常時確認します。障害が発生したら、原因の究明と再発防止を考え、お客様に報告します。
以上の工程の中で、1、2、3が上流工程、4、5、6が下流工程と言います。
SEの仕事において、上流工程とは、お客様の課題・要望と、世の中の最適なIT技術をマッチングする、とても価値のある工程で、弊社のSEも上流工程を目指して、日々働いております。
お客様とヒアリングを重ね、どの様なサービスを求めているのかを明確化したり、設計工程では、実現するためのプロセスを複数チームで設計したりと非常に重要な工程ですので、技術力は当然必要になりますが、係り合う「人」が多いので、人間性がとても重要になる仕事となります。
仕事内容として、下流工程も大事なのですが、上流工程が出来れば、SE以外の仕事でも通用すると言っても過言ではございません。
新人のみなさまは、最初の業務で下流工程から少しずつ取り組んでいき、3年~4年目ぐらいで上流工程へと取り組んでいきますので、上流・下流、全ての工程を経験する事が出来るエンジニアとなっていきます。
”手に職をつけたい”、”様々な人と接しながら仕事をしていきたい”、“世の中に役立つ仕事をしていきたい”と考えている方は、是非チャレンジしてほしい職種です。
ただ、一般的にSEという職種が理系でなければ、出来ないと考えている学生が多いと思いますが、それは大きな間違いです!文系、理系関係なく、パソコン初心者でも弊社の研修環境を利用すれば、誰でもSEとして働く事が可能です。